嚥下障害とリスク管理~肺炎~

平成30年4月20日に社内勉強会を行いました。

今回のテーマは『嚥下障害とリスク管理~肺炎~』です。

本日の講師は当社の言語聴覚士です。

肺炎の診断

誤嚥性肺炎は訪問でも遭遇する場面があります。

誤嚥性肺炎の診断については、長寿科学総合研究事業「嚥下性肺炎疾患の診断と治療に関する研究」で定義されていますが、今回は誤嚥性肺炎への対策として訪問での見方などを中心にお伝えします。

誤嚥性肺炎への対策

摂食に伴う誤嚥の最小化

誤嚥を疑う主な症状

ムセ、咳
声質の変化(湿性嗄声)
咽頭違和感、残留感
痰の性状・量の変化
発熱

などが食事と関連して出現するかどうかです。

ムセ

ムセは誤嚥の重要なサインです。

ムセがある場合、頻度はどうなのか?(数口に1回?1回の食事に数回?など)

どういう時に?
食べ始めにムセる場合・・・パーキンソン病の無動・固縮などで起こる

食事後半の場合・・・耐久性の問題などで起こる

ムセた時の対策は

・体位を変える(前傾座位・頭を低くする・ベッド上なら膝と立てるなど)
・口すぼめ呼吸
・咳嗽介助(胸郭圧迫による咳嗽補助)
・咽頭・喉頭吸引

声質の変化

食事中や食後に声質が変化した場合は誤嚥の可能性があります

特にガラガラ声(湿性嗄声)の場合は要注意!

痰の性状・量の変化

食事を開始したら痰が増えた場合は誤嚥の可能性があります

痰の性状も重要で、黄色や緑の痰、ネバネバした痰、食物が混ざっているなどは誤嚥を疑います

医原性嚥下障害

嚥下障害には医療行為により引き起こされる医原性嚥下障害というものがあります

薬剤の副作用によるものがあり、

抗精神病薬
抗コリン剤
筋弛緩薬
抗てんかん薬
抗ヒスタミン薬

などにより嚥下障害が引き起こされる可能性があります

ディスカッション

本日の講義では最期に嚥下障害の症例に関してチームディスカッションを行いました。

一人で訪問していると思い込みをしがちになってしまう為、嚥下障害に対しても多職種の視点から見ることが大切です。

嚥下障害がある方に対しては言語聴覚士、看護師、理学療法士、作業療法士と3職種以上で関わることも多くあり、情報共有を大事にしています。

 

あうる訪問看護リハビリステーションでは言語聴覚士の他、看護師、理学療法士、作業療法士合わせて30名程が在籍しており、嚥下障害の方に対しても総合的菜ケアをしていく体制が整っています。

当ステーションにご興味を持った方は、お気軽にお問い合わせください。