日本緩和医療学術大会での症例発表報告
「訪問看護サービスに否定的だった家族が、在宅で父親を看取ることができた一症例」をテーマに、2019年6月21日~22日、日本緩和医療学術大会で発表しました。
看護師と利用者家族との関係をペプロウの対人関係理論に基づいて分析したものを、ポスターにまとめフリーディスカッション形式での発表を行いました。
今回は看護師と作業療法士の2職種で関わった利用者様とそのご家族との事例をまとめ、今後の訪問看護に活かす機会とさせていただきました。
訪問看護は、居宅の中で1対1の関わりとなることが多く、自身の看護について客観的に振り返る機会が少ないことや、日々の業務に追われ主観的にも振り返る時間も少ないのが現状です。
今回の研究をまとめるにあたって、看護師、作業療法士双方の立場から、お互いの関わりについてディスカッションを繰り返すことで、新しい気付きや課題も見つかり、今後の訪問看護に活かせるよい機会となりました。
また、学会では「在宅医療における疼痛マネジメント~苦痛なく在宅ですごすために~」をテーマとしたシンポジウムに参加し、在宅医、薬剤師、訪問看護師の立場からの取り組みについて、学びを深めてきました。
緩和医療が必要な利用者様に、苦痛なく在宅での生活を送っていただけるような取り組みができるよう、これからも自己研鑽に努めていきたいと思います。
このような機会を与えていただいた利用者様、ご家族に感謝致します。