パーキンソン病の症状と早期からのリハビリ

パーキンソン病は中脳の一部を占める神経核である黒質のドパミン神経細胞が比較的選択的に障害されることで発症します。
ドパミンは脳の中で運動の仕組みを調整する働きを持ちますが、ドパミンの減少により様々な症状が出ることが分かっています。
パーキンソン病ではドパミンの減少により運動動作が緩慢になったり、手などの小刻みな震えが出たり(振戦)、独特の抵抗感が筋肉に起こる(筋強剛)を中心とした運動症状が特徴的な神経変性疾患です。

パーキンソン病では運動症状のみならず、多彩な自律神経症状、うつ症状、睡眠障害に伴うさまざまな症状、認知症などの非運動症状も高頻度に合併することも分かっております。

パーキンソン病では上記のような運動動症状が出ますが、治療法としては内服薬による投薬が基本となります。パーキンソン病の投薬治療としてはL--ドパとドパミンアゴニストが有名ですが、専門の医師により年齢や病気の進行段階などから判断され処方されます。

パーキンソン病では日常生活や社会生活活動で体を動かすことが阻害されてしまうため自宅や外出先で転倒リスクが高くなります。特にパーキンソン病を抱える高齢者は、転倒による骨折のリスクは高く、その後寝たきりになってしまうことが少なくありません。

パーキンソン病の患者様への早期対策として、転倒防止を目的とした下肢筋力訓練やバランス訓練が効果的であると言われております。そのため、パーキンソン病と診断された後でも早期からの下肢筋力訓練やバランス訓練を続けていくことが大切です。

パーキンソン病は進行性の難病に分類されていますが、リハビリを始めたときには病気の進行による症状以上に、活動量が少ないことによる廃用症候群での筋力低下などが進んでいる方に多く出会います。

早期から運動を始めることで、必要以上の動作能力低下を防ぐことができるのです。

リハビリデイサービスあうるスクエアでは国家資格を持つリハビリテーション専門家が在籍して利用者様一人一人にあったリハビリテーションを提供しております。また、マシンやバランス訓練などを取り入れた運動療法も行っております。パーキンソン病と診断された方やパーキンソン病と診断されて不安のある方などは一度ご相談下さい。