介護予防講演会(構音・嚥下)|言語聴覚士

2月7日に西金沢地域ケアプラザにて構音・嚥下に関する講演を行ってきました。

当ステーションの言語聴覚士が近隣住民の方を対象として講演を行いました。

30名程度の方が来場し、構音障害・嚥下障害・廃用症候群についての説明やセルフエクササイズの紹介など、体操などを交えた内容に積極的に参加していただきました。

「身体を動かしたり、声を出したりして楽しかった」などとの声も聞かれ、終了後の質問も多く聞かれました。

講演会の内容

①言語障害について

②嚥下障害について

③廃用症候群

④セルフエクササイズ
・口腔体操
・音読、歌唱、脳トレーニング

この中から嚥下障害による合併症の一つである誤嚥性肺炎について簡単に取り上げます。

嚥下障害が起こると、食べ物が気管に入ってしまったり、だ液の中の細菌が誤って肺に入ってしまったりします。これが肺まで達してしまうと肺の中で炎症が起きて肺炎が起きてしまいます。これが誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎を合併する原因としては、脳卒中、パーキンソン病などの神経難病など病気による嚥下障害の他に、廃用症候群(日常的に動きが少ないことで起こる様々な症状の総称、『生活不活発病』とも呼ばれる)でも起こりえます。

嚥下障害に対しては、食事の大きさを調整したりトロミをつけるなどしたり、食事の姿勢の調整、口の中を清潔に保つなどの対策をします。

廃用症候群の場合には上記の対策に加えて、日常的に動く機会をつくる必要も出てきます。

あうる訪問看護リハビリステーションでは言葉や飲み込みのリハビリを専門とする言語聴覚士が常勤で2名在籍しており、上記のような嚥下障害に対する在宅でのリハビリテーションを行っています。

言語聴覚士は訪問・在宅分野ではまだまだ稀少な職種ですので、言葉(構音障害・失語症)や飲み込み(嚥下障害)でお困りの方は当ステーションへお気軽にご相談ください。

廃用症候群が原因の場合は、理学療法士、作業療法士による運動機会をつくる提案や、看護師による栄養指導なども必要になってきます。

当ステーションでは言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、看護師とともにトータルな在宅でのケアを実施しています。

あうる訪問看護リハビリステーションでは『個人の幸せから地域の幸せまで』を活動理念としており、訪問で培ってきた知識や技術を地域に還元する活動を行っています。

在宅分野でお困りの方に対して、より良い生活ができるようにいろいろな面からサポートしていければと思っています。