腰に負担のかかる前傾姿勢などで重たい物を持った時に突然腰に激しい痛みを感じて動けなくなってしまうこの腰痛(ぎっくり腰)は正式には急性腰痛と言います。痛みの原因はさまざまですが、主に腰の関節や椎間板に負担が掛かりすぎている状態で捻挫や椎間板の損傷、腰を支える役目である筋や靭帯など軟部性組織の断裂や損傷などが考えられます。しかし、下肢に痺れや痛みがあり、力が入りにくいなどの症状がみられると椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病気の可能性が考えられます。
その場合は、直ちに病院へ行く事をお勧めします。
急性腰痛(ぎっくり腰)になった場合は、直後は患部が炎症しているため冷やすようにして下さい。入浴は患部の炎症を悪化させる場合があるので、痛みが引くまで入浴は控えたほうが良いでしょう。2~3日位経った後、炎症が引いてから入浴や患部を温める様にしてください。
急性腰痛を予防するにはいくつかのポイントがあります。
代表的には身体の前側(お腹側)と後側(背中側)の筋力のバランスが悪くなることで骨盤の前後傾が起こります。また、背筋に比べて腹筋が弱くなると腰に負担が掛かるため、急性腰痛になりやすいことなどが分かっております。急性腰痛が気になる方は普段から腹筋を鍛えておくことで予防となることも考えられます。
日常生活上の注意点もいくつか紹介します。
・洗面台を使用する際には腰だけ曲げるのではなく、低い台の上に片足を載せることで腰への負担を減らせます。
・床から物を拾うとき、持ち上げるときは腰だけを曲げるのではなく、膝を曲げることで腰への負担を減らせます。