外出自粛で身体を動かす機会が減っている方、運動機会の減少は廃用症候群という様々な症状を引き起こす可能性があります。
脳血管障害は進行性の病気ではありませんので、麻痺があっても病気のせいで麻痺が悪化することはありません(但し、再発で麻痺が進行することはあります)。
しかし、廃用症候群により麻痺が進行しているようにみえることはあります。
麻痺がある上下肢は普段でも麻痺がない方に比べて動きが少ないので、運動機会が減少すると、動かす量が極端に少なくなります。
動かさないと筋肉をうまく使えなくなってしまうので、より動かしにくくなってしまいます。
これが麻痺が進行した?と思ってしまうような状態です。
こうならないために、運動機会が減っている方は是非、自主トレーニングを行うことをおススメします。
今回は脳血管障害の方に自宅でできる簡単なリハビリをお伝えします。
①両腕挙上
両手を組んで上に持ち上げます。
(指を組んだ時に麻痺側の親指が一番上になるようにします。)
麻痺側の力を中心に持ち上げて、非麻痺側は少し補助するようにします。
麻痺側の可動域の維持・向上が期待できます。
②足上げ運動
足を伸ばした状態で持ち上げます。
(腰を痛めないように、反対の足は曲げておきます。
股関節の付け根、腹筋、太ももなどの筋肉を鍛えることができます。
伸ばして持ち上げるのが難しい場合は膝を曲げたまま持ち上げてもよいです。
これをすることで起き上がり、立ち上がり、歩行などの動作が楽になることが期待できます。
③足首曲げ
タオルを足にかけて引っ張ります。
麻痺側の足首の可動域の維持・改善が期待できます。
麻痺側の足を自力で動かしながらタオルを引っ張ると、筋肉を使う練習にもなります。
以上、自宅で簡単にできるリハビリメニューでした。
運動継続で変わらず生活できるようにしていきましょう!