平成30年8月17日に社内勉強会を行いました。
今回のテーマは『BLS(Basic Life Support)』です
訪問看護は一人で利用者様のお宅に訪問するため、『訪問したら利用者様の意識がない』という場面に遭遇することもあります。
万が一遭遇したときは訪問スタッフとはいえ、気が動転してしまうこともあります。
そうならないように今回は対応方法を学びました。
BLS:Basic Life Supportとは
BLS(一次救命処置)は、呼吸と循環をサポートする一連の処置です。
BLSには胸骨圧迫と人工呼吸による心肺蘇生とAEDの使用が含まれる、誰でも行える処置です。
BLSアルゴリズム
呼吸・循環の確認
呼吸の確認 呼吸がない ⇒ 無呼吸である or 死戦期呼吸(心停止後しゃくりあげるような呼吸)
呼吸の確認をしながら頚動脈の触知を行う
呼吸・循環の確認は5~10秒未満で行う 10秒以上かけないでできるように訓練しておく
質の高い胸骨圧迫
圧迫の部位は胸骨の下半分
深さ:5cm以上6cm以下 *押しすぎもよくない
テンポ:約100~120回/分
圧迫解除時:胸骨を完全に元の位置に戻す
CPR中の胸骨圧迫の中断は最小限に(10秒以内)
実践
今回は横浜南共済病院にご協力いただき、胸骨圧迫の研修キットを貸して頂きました。
本日は胸骨圧迫についての実習です。
100~120回/分の曲、中島みゆき『地上の星』やYUI『Summer Song』などのテンポに合わせて胸骨圧迫を行いました。
実習の様子はこちら↓
まとめ
反応の確認 ⇒ 119番通報 ⇒ 呼吸・脈拍の確認をする
呼吸の確認に迷った場合は心停止と判断してCPRを開始する
呼吸と循環の確認は10秒以内で行う
胸骨圧迫の深さは5~6センチ
速さは100~120回/分
胸骨圧迫解除時は、胸を完全にもとの位置に戻す
胸骨圧迫の中断は最小限に(長くて10秒以内)
訪問時にBLSが必要な場面に遭遇しても対処できるように、今後も定期的に研修を行っていければと思います。