訪問看護で看護師がどのように内服管理をおこなっているか、具体的な方法や工夫している点などをお伝えします。
以下の内容は弊社の社内勉強会の内容をもとに作成しています。
本日の社内勉強会の目的
- 訪問看護時内服管理が必要な人に、看護師がどのようにかかわっているのか知ることが出来る。
- 内服管理に使用している物品を知ることで、利用者にあった物品を選択することが出来る。
内服を管理する人
- 利用者本人
- 同居の家族(配偶者、子供)
- 訪問看護師
- 薬剤師
- 内服ロボット
*内服ロボットとは
内服薬の飲み忘れや過剰摂取など、自己管理ができない方で家族の支援も難しい方などが対象。
時間になると画面や音声でお知らせし、服薬すべき薬を自動で取り出してくれるような機能がついた機械です。
訪問看護時に看護師が行うこと
①内服薬の確認
②内服を管理している人の確認
③管理方法の確認
④実際の内服状況の確認
⑤物品を使用するなどしてセッティング
⑥内服状況の評価、修正
工夫していること
- 処方薬の分包をすすめる
- 薬の形態の相談
- 日にちの記入
- 内服後の袋の確認
- 処方薬の保管場所
- 医師の指示に沿った内服調整(下剤、鎮痛薬)
自己調節可能な場合の指導
下剤(ピコスルファートナトリウム)
代表的な商品名:ラキソベロン内用液0.75%
※注意点
滴数を押す回数と間違えている可能性がある。
成人→10~15滴 (便の正常に合わせて滴数調節可能)
滴下しないで、ビューっと押している人がいるので、内服状況の確認時には「押してないですよね?」と念押しするようにしています。
訪問看護での内服管理のポイント
主治医は内服状況を確認するわけではないので、内服できている・出来ていないの評価は出来ないと思っておいたほうがよいです。
主治医は本人・家族からの情報やデータから、治療の効果等を判断していくため、内服が出来ていない場合は、主治医への報告は必須です。
数が多いのならば、最低限必要な薬のみ処方してもらったり、服薬しやすい形に変更するなど調整が必要です。
薬の処方にもお金がかかっています。
残薬がある場合、薬を捨ててしまうこともありますが、薬局によってはあまっている薬を持っていくと、処方数を調整してくれる場合もあります。