訪問看護で応用できるコミュニケーションスキル~理解や記憶の3分類~

2月23日社内勉強会がありました。テーマは『コミュニケーションスキル』です。

コミュニケーションって簡単?難しい?

訪問看護・訪問リハビリの仕事では、利用者様・上司・先輩・後輩と年齢も立場も様々な人とコミュニケーションをとる機会が多くあります。

本日の勉強会は訪問の仕事をする上でコミュニケーションを円滑に進めるために助けとなるスキルの紹介です。

 

理解や記憶の方法によるコミュニケーションタイプの3分類

人間の理解や記憶の方法は大きく分けると以下の3つに分けられます。

①視覚優位
②聴覚優位
③体性感覚優位

理解や記憶の方法がどれが優位かによって上記の3つのタイプに分けることができます。

相手がどのタイプに当てはまるかによって、相手への物事の伝え方を変えて、より自分の考えを伝えやすくしようとういうのが、この分類の考え方です。

視覚優位のタイプ

主に目からの情報をもとに話の内容を理解したり、物事を記憶したりします。

聴覚優位のタイプ

主に耳からの情報をもとに話の内容を理解したり、物事を記憶したりします。

体性感覚優位のタイプ

主に自分で動いた感覚をもとに話の内容を理解したり、物事を記憶したりします。

3分類の見分け方

『 3 5 9 4 6 1 7 2  』

この8桁の数字を覚えます。

見ただけで覚えられる人は「視覚優位」

聞いたほうが覚えやすい人は「聴覚優位」

読み上げたり、書いたほうが覚えやすい人は「体性感覚優位」

というのが目安になります。

 

周りの人がどのタイプかなんとなく想像がつくのではないでしょうか?

 

訪問看護・訪問リハビリの現場への応用

視覚情報が伝わりやすいのか、話す事で伝わりやすいのか、身体の動きを交えると伝わりやすいのか、相手のタイプに合わせてコミュニケーションをとると、より効果的に物事を伝えやすいので、まずは相手のタイプを知ることからはじめます。

さらに、タイプによって環境を整えることが必要になってきます。

 

訪問している時にテレビがつけっぱなしになっていないでしょうか?

 

例えば、聴覚優位の利用者様に生活の指導をしようとするとき、テレビがついていると、聴覚情報が複数入ってくるため、理解や記憶が不十分になってしまいます。

相手が理解や記憶をできる環境を整えてから、訪問看護・訪問リハビリのサービス提供を始めることが大切です。

 

訪問看護・リハビリは週に数回数時間の訪問しかできませんので、それ以外の時間をいかに過ごしてもらうかが重要になってきます。

普段の生活をどのように送ってもらうのか、自主訓練はどうやるのかなどを上記の3タイプを考慮して伝えるとより伝わりやすくなり、訪問の効果を最大化できます。

利用者様の生活をよりよくする為には看護師・セラピストの考えをしっかり伝えることがまず第一歩です。

 

コミュニケーションの3分類を使って、利用者様や同僚とのコニュにケーションをより円滑に進められると、困ったときに道が開けるかもしれません。

 

コミュニケーション勉強会① コミュニケーション勉強会②

コミュニケーション勉強会③ コミュニケーション勉強会④