訪問で活躍する言語聴覚士が足りません

近年、病院から早期に退院し、在宅で生活するという方針が示されており、地域包括ケアシステムなど在宅で療養する方を援助していく重要性が高まってきています。

その中で、嚥下障害などの悩みを抱える方が多くいて、適切な援助を受けられない方は入退院を繰り返すということも少なくありません。

嚥下障害のために誤嚥性肺炎を繰り返す方には、専門的なリハビリテーションが必要ですが、在宅生活をする方へのリハビリテーションは理学療法士、作業療法士が中心となっており、嚥下障害の専門家である言語聴覚士は十分な人数が配置されていないのが現状です。

弊社の所在地である横浜市金沢区は人口20万人ほどいますが、在宅で活躍する言語聴覚士は5名ほどしかいません。隣接する自治体では1人いるかいないかというところもあります。

特に進行性難病の方などは、看護師による状態管理や身体機能のリハビリテーションに加えて、言語聴覚士による嚥下のリハビリテーションが必要になることが多く、遠方からも言語聴覚士の介入のご相談を多くいただいています。

在宅で生活される方はいずれ嚥下の問題がでてくるため、言語聴覚士の介入が必須となってきます。

弊社では、他の職種も言語聴覚士から嚥下の簡単な評価方法について研修を受けています。

他の職種が問題があると疑う人は言語聴覚士が評価に入り、継続的な介入が必要かを判断しています。

現在2名の常勤の言語聴覚士が在籍していますが、マンパワーが足りていません。

これからの在宅のリハビリテーションのキーとなる言語聴覚士。

皆さんの活躍する地域で在宅へ活躍の場を広げ、在宅生活を送る方へのサポートをしてみませんか。

先輩言語聴覚士の声はこちら

病院勤務から訪問看護ステーションに転職した吉野STに、なぜ訪問看護を選んだか、訪問していて難しく感じることなど、インタビュー形式で質問しています。これから訪問の仕事を始めようとしている方は、参考にしていただければと思います。